皇室は「女性差別」という無知詭弁
小林よしりんのいわゆる「女系正統珍説」を支持されている方から奇妙な煽りコメントが届いたので紹介させていただきます。
《小林の大元の主張は「明治になって制定された『男系限定』は側室制度とセット。側室が無ければ維持できず、ここで女系を認めなければ、近い将来に皇室は途絶えてしまう」というもので、大部分が高森からの受け売りですが、その恐れ自体は間違っていないように思いますし、女系天皇を認められない理由は感情論でしかないように私には見えます。
小林の大元の主張への鷲ヲさんの反論が聞いてみたいです。ぼっこぼこにしたって下さいよ。》(骨を残すさん)
https://washiblogact3.seesaa.net/article/504874365.html
いや、あの…、ぼっこぼこも何も、私個人は別に女系だろうがなんだろうが興味がないし、どうぞご自由にとしか思っていないので、そんな意欲的に反論してボコる必要性がないのですが、何故無意味に煽りを入れてくるのか理解に苦しみます。
決して少なくない「愚昧なる大衆」が、女系天皇と女性天皇の違いを理解していないなか、「男女平等の近代社会なんだから敬宮内親王が跡継ぎでもいいじゃん」と考えなしの軽口を支持してしまうのは、とても保守本流の在り方ではないのではと思います。
無論、保守本流ではなく、近代的価値観こそ至上とするリベラルならばそれで良いでしょうし、皇室に関心がない私のような立場の者もまた女系になろうがどうでもよいと考えます。
しかし保守本流はそのような感情論にほだされず、守るべき道理を説く立場を取るべきなのではないでしょうか。
たとえそれが今の時代に合わないものであり、いわゆる滅びゆく美学であったとしても、その美学と心中してこそ保守本流の本懐なのではないでしょうか。
さて、小林の主張を鵜呑みにしている骨を残すさんは側室制度がなければ、現在の皇統制度は維持出来ないと考えてしまっているようですが、私からしてみりゃ「んなわけねーじゃん」です。
現に大正天皇以降、側室なしで続いてんじゃんてなもんです。
ここ面白いところというか、小林の浅いトリックなんですが、小林は「男系に限定されたのは明治から」と主張しながら、「明治まで側室制度があったから男系が維持出来た」と述べているわけです。
あれれ? この奇妙に過ぎる主張にどうして骨を残すさんは疑問を抱かないのでしょうか。
確かに男系限定は明治に明文化されましたが、それ以前から不文律として確実に守られてきた伝統であることは否定できません。
小林はそれを「シナ文化の影響である」と言ってますが、それなら漢字などもそうだといって撤廃しますか?
不文律として何百年にも長く続いたものはどこの影響だろうとそれは伝統でしょう。詭弁甚しくて苦笑するしかありません。
そもそも側室制度は男系維持というより、かつては産まれた赤子はすぐみまかる時代であったわけで、より多くの子を産まねばいけなかっただけの話です。
現代は医療が発達し、産まれた赤ん坊はさまざまなワクチンを接種して命を守られ、簡単にみまかる心配も激減したわけだから、別に側室制度など必要ないでしょう。
やはりワクチンは大事ですね。反ワクチンなら側室制度を復活させなきゃならないかもしれませんが。
皇室に悠久の歴史があるとするのは物語であり、当然ながらその物語にノレない人は「皇統などとうに断絶されている」と主張しており、そんな形骸を信仰するのはカルト狂信者と同じと揶揄する連中もいるでしょう。
「皇統は男系で継承してきた」というのは長く続く物語であり、長く続く物語は伝統となります。
小林は「直系長子を優先すべき」と言っておりますが、そんな伝統はありません。それは宮内庁のホームページにある天皇系図を見ても明らかです。
https://www.kunaicho.go.jp/about/kosei/keizu.html
もう一度と繰り返しますが、「皇統は男系で継承してきた」というのはあくまで「長く続く物語」です。
その物語にノレさえすれば、「女系を認めなければ、近い将来に皇室は途絶えてしまう」なんてことは起こり得ません。
というか、過剰に危機感を煽る輩というのは同時に「私の言う通りにすれば、その危機を回避することが出来る」などと言うものであり、それは占い師やカルトの教祖や詐欺師の手口であるので、疑ってかかった方が良いでしょう。
以上、ちょっとばかり手厳しく、ぼっこぼこにしすぎましたでしょうか?
骨を残すさんにおかれましては、これで満足しましたか?



この記事へのコメント
鷲ヲさんのおっしゃることに付け加えるなら
なぜ「今」なのかがわからないということですよね。
悠仁親王という紛れもない皇位継承者がおられるのですから。
悠仁親王にいよいよもって男子のお世継ぎがお生まれになる気配がなく、
「いざとなったら」
という事態へのシュミレーションは、すでに想定され、打ち手の準備もいくつものパターンで進められていると思います。
日本政府もそこまで馬鹿ではないでしょう。
とは言え、それがオープンになるはずがありません。
今は静観のタイミングなのです。
高森って非常にタチが悪いです。
これって明らかな政治闘争なんですよね。
公徳心とは最も遠い話で、考えているのは自身の名誉のみ。
そのために利用できるものはなんでも利用するという。
彼はいい歳ですが肩書きはいまだに「講師」なんですよね。
何か強烈なルサンチマンを感じます。
「世の中の大多数は愛子天皇支持」
というのが彼らにとっての水戸黄門の印籠みたいになっていますが。
これは大間違いで、世の中の大多数は皇位継承など
「よくわからなくて関心がない」
というのが正確ですよね。
全然売れていない「愛子天皇論」も続けるのも難しくなっているのではないでしょうか。
断末魔のゴー宣DOJO。ウォッチしてる分には面白いです。
この投稿者は、鷲ヲさんを煽っているのではないと思います。やれるもんならやってみろ ではなく、自分もやってみたいけれども、読解力と文章表現力の未熟さゆえに虚構ブレンドの指摘が自分にはままならないため、それがママナル?鷲ヲさんにお手本を見せて頂きたい、ということだと思います。
それに対しての返信文が今回の更新であり、内容も簡潔で、誠にお見事です。
愛子天皇論1の巻末に、手書きの天皇系譜図が載っています。そこに、その天皇の母親が皇后 中宮 側室のいずれであったのかが記載されています。岸端秘書が作成したそうですが、出典参照の資料がこの図に明示されていません。この系譜図の次にある参考文献一覧にも、該当しそうな本は見当たりません。これは、調べられると、彼らにとって都合の悪い事実が露見する資料からの出典であることが予測されます。都合のいいところだけ切り抜いて表現作品を作り、都合の悪いところは無視して切り捨ててなかったことにするという、鷲ヲさんが可視化して知らしめた、彼ら小林界隈のいつもの手口です。
この天皇系譜図は、それだけを見ると
側室制度があったから、男の天皇で皇統をつないで来ることができた と錯覚してしまう内容です。
側室制度の役割は、次の2つと思われます。
1. 血の器としての男の天皇を確率的に担保すること
2. 7歳までの生存が祝い事になるという乳幼児死亡率の高い時代に、生殖適齢期まで生存する天皇の子としての個体を確保すること
しかも、1000年以上の長きに渡って続けられてきた近親交配の結果として、ヒルコとの戦いが皇族の歴史だったのかも知れないと、小林的直感の思い付きがささやいています。
皇統問題はややこしいです。これが、国民的話題になるのは、やはり、皇族スキャンダルしかないのだと思います。
あらゆるものが可視化される現代で、おおっぴらに隠蔽隠匿されて当然とされているのが、天皇の儀式であるお祈りの数々です。21世紀のこの時代に、コトダマの力で国家と国民の安泰を八百万の神々に祈り奉る、神の子孫の末裔という一族が日本国に必要なのでしょうか。
崇徳院さま、たたらないで下さい とお祈りしているのでしょうか。
富士山が噴火するのを、月が地球に落ちてくるのを、お祈りの力で抑えているのでしょうか。
ものがたりとしての国家、国体、権威、国の役割と課題、これらを喪失した日本人は、鑑賞するにたる価値を持つ者や物にしか関心を持たないのだと思います。
あんたの子じゃなし孫じゃなし
余計なお世話じゃ ほっとけやー
次の更新も、楽しみにしています。