「トーマの心臓」と「おろち」を超える小林よしりん作品とは?
さて、前々回に引き続き、研究所チャンネルの動画についてプチ解説していきたいと思います。
と、その前に動画に届いたコメントを読んでいて、小林よしりんのマンガ家としての評価の低さにいたたまれない気持ちになってしまったので、そのあたりの私見をここに書いておこうと思います。
動画のコメントは基本的には鳥山明先生の訃報を笑いのネタにした小林よしのりへの批判が主であるわけですが、その流れで鳥山先生と小林よしりんのマンガ家としての圧倒的な実力差をこれでもかというぐらいに指摘する無慈悲な指摘が多数あり、さすがにそれは可哀想すぎるだろうと思う次第です。
マンガ作品について人それぞれ好みというものがあり、それぞれのマンガ家や作品について評価は違うのは当たり前の話ではありますが、それでも鳥山明というマンガ家に関して言えば、好悪の感情を超えて、「お前がナンバーワンだ」と認めざるを得ないのは誰も否定することが出来ないでしょう。
そんな孫悟空クラスの世界王者と比較するのは酷であります。
確かに訃報を嘲笑う小林の下劣さには反吐が出ますが、だからといって鳥山明先生と比較するのは「やめてあげて!」と思う次第です。
小林よしのりは1990年代に週刊SPA!誌上で唐突に天才マンガ家と自称し始めましたが、当時彼の作品が天才的であると評した人など皆無でした。
当時、彼がコロコロコミックで連載していた「おぼっちゃまくん」がアニメ化されるなどし、子供たちから一定の支持を受けていたのは事実ですが、いわゆる「ウンコチンチン」というのはいつの時代のバカガキにも持て囃されるものであり、それ以上でも以下でもなく、マンガ作品としての評価は「つるピカハゲ丸」と同レベルであり、コロコロでの連載期間もほぼ同じなのも実に分かりやすいです。
本来、天才というのは自称するものではなく、周りからの評価としてそう呼ばれるものであるのですが、桜木花道効果というか、その影響なのでしょう。スラムダンク連載以降、天才を自称する文化人や芸能人が増え、それをそのまま真に受けた大衆が自称天才を持て囃すという妙なブームがありました。
その中の1人に小林よしりんがいただけの話なのです。
小林よしりんが天才マンガ家と評価する人に、いったいどの作品を指して天才だと思っているのか聞いてみると良いでしょう。
おそらくまともに小林マンガも読みもせず、小林がそう自称しているから天才だと思い込んでいるアホがほとんどでしょう。
比較することは憚れますが、天才的なマンガ家は誰かと問われたら、私は楳図かずおや萩尾望都の名前をすぐに挙げ、その代表作として「漂流教室」「わたしは真悟」「14歳」「洗礼」「ポーの一族」「残酷な神が支配する」「トーマの心臓」「11人いる!」を即答することが出来ます。
私は素直で正直者でありますので、鳥山明先生をギャグ漫画家としてはさほど評価していません。
Dr.スランプはアニメも含めて楽しんでいましたし、高校生の頃にハードカバーのやつを集め直すほどには好きでしたが、純然たるギャグ漫画として楽しんでいたのではなく、その映画的なストーリーテリングと圧倒時なグラフィックの美しさに魅了されていました。
ギャグに特化した場合、いがらしみきおや谷岡ヤスジ、そしてレジェンドたる赤塚不二夫がいかんともしがたく大好物なために、鳥山明先生にギャグを求めていませんでした。
しかしながら、それでも小林よしりんのマンガと鳥山作品を冷静かつフラットな気持ちで比較して、「笑いにおいても鳥山圧勝やん」と真顔で答えるくらいには常識的な感覚は有しております。
小林よしのりという人を不当に貶める気持ちはなく、ギャグ漫画家としてはそれこそ「つるピカハゲ丸」や「やくみつる」程度には評価していますし、ゴー宣戦争論が絵解きマンガとして日本会議界隈の躍進に力を貸したという事実は認めるにやぶさかではありません。
そんな私の個人的な小林評はともあれ、動画のプチ解説いってみよ!
https://youtu.be/nkM4J67U1FQ?si=1LhybbZr_-sAHWa7
私の脚本をもとに動画製作者がアレンジを加えたゆっくり反応集。
2024年5月23日にアップした動画。
サムネから我々は「サタン」と呼んでいます。
小林たちの動画の前にタイトルコールを入れたのは動画制作者のアイデアです。
これによりより分かりやすくなったでしょう。
動画制作者は心優しいので、いちいち小林の喘鳴をカットしており、その為に動画に途切れが発生しているだけであり、決して一部を切り取り、小林の本意を改竄しているわけではありません。
それが信じられないという奇特な方もいらっしゃるかもしれませんから、今後は喘鳴も含め、ノーカット動画を引用しても構いませんよ。
そうして動画への反応を紹介したあと、笹幸恵とのセクハラごっこの動画も紹介しました。
小林も笹幸恵もこれについて、ヤラセだからオッケーと後付けで言い訳していますが、たとえヤラセであったとしても普通にキモいし、むしろヤラセとして狙ってやっていた方がイタイでしょう。

さて、とりあえず今回はここまでにしておきましょう。
現在も反応集を製作中であり、今週中にはUP出来ると思いますので、しばしお待ちを。
この記事へのコメント
「天津飯」「チャオズ(餃子)」は言うに及ばず、ベジータはベジタブルだし、サイヤ人は野菜だし、だからベジータはサイヤ人なんだけど。フリーザは冷凍食品かな?とか。ピッコロは食べ物じゃなくて笛かな?でもナメック星人っていうのはナツメグかな?とか。そしてギニュー特戦隊が出てきたときにはツボってしまって笑い転げていました。特選牛乳じゃん!っていう。
こういうちょっとしたところのセンスが素晴らしかったですね。
まあ、それに比べたらうんこちんちんだとか、おぼっちゃまくん、びんぼっちゃまとか、うーん。ひねりがない。
あの問題行動をヤラセとするには、そもそも無理があるように思われます。
https://www.gosen-dojo.com/blog/46214/
>カメラに映ってなかったらしいが、最後の曲の1番で
>チェブリンが「ともだちんこ」を拒否するので、2番で
>笹さんの手をとって、股間に誘導したら、なんと素直に
>受け入れてくれたので、興奮してしまいました。
>3番で再びチェブリンに「ともだちんこ」したら、頑なに
>拒否されてしまったので、あの歌を歌うときは笹さんが
>必要だなと思いました。
この振り返りブログで代表自身が、チェブリンに二度も行為を
拒否されたと不満げに述べているではないですか。おそらく、
寵姫ちぇぶ氏ならアドリブでセクハラしても許されると
思っていたんでしょうね。それが失敗したので、こそこそと
欲望を笹氏にぶつけたといった感じでしょうか。
どうやら、道場の考える「女性の地位向上」と日本の論壇における
それとはかなり内実を異にしている様です。
現場での合意なきセクハラと皇室論における男系批判が両立する
ロジックはいかなるものだろうと、普通の人は考えるはずです。
https://www.gosen-dojo.com/blog/48464/
本日(2024年7月25日)の師範・泉美氏のブログは、
産休・育休の問題について、「企業の首をしめる」という
点から政府の少子化対策を批判していますが、道場として
どんな対応をすればいいのかについて何も意見を述べていません。
かつて道場に託児所の設置を求めた声に対する、
代表の冷ややかな態度を思い出させます。
こうした道場の言説からは、制度の改革によって国民の働く現場を変える事に消極的な姿勢が窺われます。
これに対し、少子化問題など日本の社会問題における女性の地位を巡る言論は中央大学の山田教授らが論じているように、明らかに「資金の投入」を要する「企業社会の改革」と密接に結びついています。
https://www.ewoman.jp/entaku/info/id/3707/times/4#chairman
師範や道場の方々は、自分たちの主張こそが現実に
「世の中を変える」ものなのかを考えるべきでしょう。