飯島を呼べ

まず時浦ブログの一文を読んで仰天しました。


自称被害者代表・平本淳也と『ジャニーズおっかけマップ』訴訟 | ゴー宣ネット道場https://www.gosen-dojo.com/blog/42224/

《ジャニー喜多川の性犯罪は民事裁判で認められていたといっても、刑事告訴されていない以上、ジャニーを「犯罪者」とはいえないのと同じことです。》


時浦兼はこれと同じことを是非とも伊藤詩織さんにも投げつけてみせて下さいよ。


さて、時浦をはじめとしたゴー宣界隈の連中はジャニー喜多川の性加害に遭った被害者に対して「自称被害者」と中傷していますが、小林よしのりは自身のブログのなかでジャニー喜多川の行為を性加害と何度も認めています。

しかし既に故人であるという理由で「終わったこと」と言っているのです。

ジャニーの行為が加害であったと理解しているのならば、その暴力を受けた相手は紛う方なき被害者であり、「自称被害者」などと揶揄するのは明らかにおかしいでしょう。


自称被害者も外圧後、手のひら返ししている。 | ゴー宣ネット道場https://www.gosen-dojo.com/blog/42145/

《子供への性加害はジャニー喜多川が死んだ時点で終わっている。喜多川亡き今後は、再発などしない。すべて過去のことで、マスコミは喜多川の性癖を許したのだ。》


加害者が死没したからといって問題が解決したわけではありません。

被害者は傷を負ったまま救済されていないのに、加害者さえ死ねばすべてチャラになると思っている小林の脳内はお花畑ですか?


次にジャニーズは日本文化であるのだから、その名を後世に語り継ぐべき価値あるものなのかということについて軽く触れておきましょう。

この辺りのことはゆっくり解説のネタにするので、動画の台本の下書きのつもりでサクッと流していきます。


被害者たちの嘘と疑惑のオンパレード | ゴー宣ネット道場https://www.gosen-dojo.com/blog/42214/

性被害を受けたと告発してくるやつらは嘘つきです。嘘をついて、金をぶんだくろうとし、日本芸能文化のジャニーズを破壊しています。


週刊文春はカウアンからDVを受けた女性のことを報道しない | ゴー宣ネット道場https://www.gosen-dojo.com/blog/42216/

《自称被害者どもの嘘つきの証言を過大に報道し、日本文化のジャニーズのエンターテイメントを破壊しています。》


ジャニーズのSMAP解散後の凋落ぶりは誰の目にも明らかでした。

次々に人気の所属タレントが退所してゆき、それはジャニーメリー姉弟の死没で拍車がかかっており、ジャニーズ帝国の終焉はもうすぐだと誰もが察しておりました。

帝国が力を失ってきていた今だからこそ、これまで抑えられてきた問題が噴出したとも言えるのではないでしょうか。

早晩ジャニーズが崩壊することなど誰でも予想出来ましたし、またジャニーズ事務所がなくなったところで日本文化にさしてダメージなどありません。


今、世間にあるジャニーズのイメージなどさほど歴史が古いわけでもなく、SMAP以後に出来たものです。(断言!)

1980年代はアイドルブームであり、ジャニーズはその一角にあっただけです。

たのきんトリオが人気があったといってもそのあとに続くグループは光GENJIも含め、あくまで女子小中高生のごく一部がミーハーに騒ぐ程度のもので、マヌケなキンキラ衣装で口パク歌唱する姿は世間一般からは嘲笑の的でありました。(マジでマジで!)

それを一新させ、ジャニーズタレントを国民的アイドルにまで押し上げたキッカケを作ったのはSMAPです。

では、そのSMAPを人気者に仕上げたのはジャニー喜多川かというとそうではなく、当時ジャニーズ事務所の事務員に過ぎなかった飯島という女性が、これまでのジャニ系アイドルとは明確に違う売り出し方でSMAPを作り上げていったのです。

むしろジャニーやメリーはSMAPを冷遇していたのです。

しかし敏腕マネージャーの飯島さんがSMAPを国民的アイドルにまで押し上げ、その人気を不動のものにしたら、そのあとに作られたジャニーズのグループはSMAP商法の焼き直しをし、SMAPの模倣をすることでジャニーズ人気を高めていったわけです。

ジャニー喜多川は確かにアメリカのショービジネスを日本に輸入したという功績はあるかもしれませんが、それ以降のジャニーズアイドルの形を作ったのはジャニメリではありません。

もし、飯島さんがいなければ今だにギンギラギンな衣装を着た歌もダンスもイマイチの眉太少年が口パク歌唱で媚態を晒して一部の女子だけが熱狂する程度のものだったでしょう。


小林はやたらとジャニー喜多川の功績のみを力説していますが、どの文化もたった一人で築き上げられるものではありません。

マンガでいえば手塚治虫、プロレスなら猪木と、たった一人のカリスマの名前さえ挙げておけば間違いないと思う人はよほど幼稚な思考しか出来ないのでしょう。


SMAPが国民的アイドルとして認知されていた頃にメリーの「飯島を呼べ」事案が発生したことは有名な話です。

そしてメリーは飯島さんに「ウチのトップは誰⁉︎」と凄んでみせ、飯島さんに「近藤真彦です」と答えさせるというダウンタウンの世界一位のコントのようなエピソードを知らない奴がジャニーズの文化を語る資格はありません。

当時でもすでに世間的には過去の人に過ぎないマッチがSMAPより人気が上なわけがないと笑い話になった逸話です。

そのやりとりの一部始終を掲載した週刊文春は我が家にも記念に取っておいてあります。

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メリーによってSMAPが解散した時点で、すでにジャニーズの崩壊は始まっていました。

その程度のものに過ぎないのに、ジャニーズが社名を変えるぐらいで大騒ぎしてみせる奴は単なる便乗商法のカスとみなして良いでしょう。


このあたりのことをゆっくり解説にしたいと思いますのでしばしお待ち下さい。

この記事へのコメント

ライジング購読者:元イボ読者様のコメントによせて、代表と道場の転換点
2023年09月24日 02:17
元イボ読者様はかつてのゴー宣のクオリティーにおける金森女史の功績を論じておられますが、自分はそれに劣らず掲載媒体・編集部・担当の役割も大きいと思います。

イデオロギー・論調を不問に付せば、
曲がりなりにも国際「情報」誌であったSAPIOは
ファクトチェックなどがしっかりしていたとの印象があり、
同時に和田春樹氏や山口次郎氏ら左派・リベラルの記事を掲載するなど、
相手の意見にも耳を傾ける姿勢(故西部氏の言葉を借りれば社交性)
がありました。投書欄も賛否から独自の提案をする人など様々な
見解があったように思います。それは今の異論を削除する代表のブロマガ
よしのりライジングとは比較にならない。

2019年のSAPIOの廃刊と共に、大衆紙であるSPA!に移動したことは
言論のクオリティ、想定する読み手の政治意識のレベルを
低下させるのに紛れもなく一役買ったように思われます。

思えば、道場の運動化が宣言されるのもこのあたりの
時期からだったと記憶しています。
ライジング購読者:XYZ蛆
2023年09月24日 02:06
元イボ読者
2023年09月23日 23:56
確かに、鷲ヲさんの言う通り、ジャニーズ所属の芸能人が国民的アイドルになったのも、日本独自の売り方をするようになったのも、SMAP以降ですよね。
喜多川氏のオマージュ元のアメリカの芸能界では、俳優は映画やドラマだけ、歌手は歌番組だけ、といった売り方が主流で、SMAPのようにバラエティ番組にも出る、歌も歌う、コントもする、といった売り出し方はしませんし。

外国文化を取り入れる際、決してそのまま受け入れずに、日本独自の要素を付け加えたり、オマージュ元の文化の良い部分だけを抽出する、というのが日本人特有といえる他文化の取り入れ方で、その点でも、飯島女史の手腕は凄いものだったと思うのですが……

それだけの功績があった飯島女史を排除し、あくまでも一族経営にこだわってジャニーズ事務所を崩壊させたメリー女史とジャニー喜多川氏。

かつてイボのブレーンとして辣腕を振るっていたカナモリ女史が退職した後、凋落の一途を辿るばかりのよしりん企画を髣髴とさせます(彼女がいた頃のイボ作品も、保守系の書籍の絵解き漫画ではあったのですが、少なくとも、新刊を出すたびに一定の売上を出すだけの作品クォリティは確保していたと思うので。多分、ネタ元の本を選定するセンスが良かったのでしょう)