おぼっちゃまくんリターンズ
小林よしりん先生がインド版おぼっちゃまくんに浮かれる気持ちは分かりますが、自分を大きく見せる為に話を盛りすぎてしまうと、それはもはやデマの垂れ流しとなり、本来評価すべき部分まで自ら貶めてしまうことになるので虚言は控えるべきでしょう。
今回は批判ではなく、アドバイスです。
小林よしりんはインドとシンエイ動画の共同制作について次のようにブログ記事にしています。
《日本人が創って、インド人が制作して、まずインドで放映される。まったく新しいビジネス・モデルに挑戦する。》
《そしてインド版アニメ『おぼっちゃまくん』の仕事だ。これはわしの才能が海外にまで拡大する大冒険だ。新たなビジネスモデルとしてのサンプルになり、将来の日本人とインド人を繋ぐ外交問題にまで影響する。絶対に成功させねばならない。》
「まったく新しいビジネスモデル」というのは語弊があります。
おそらくソニーやテレ朝との会議で、藤子不二雄Ⓐ先生の忍者ハットリくんのアニメーションがすでにインドとの共同制作で海外展開されていると説明を受けている筈です。
まさか担当者が「これまでにない初の試み」と小林よしりんに説明したのでしょうか?
今回のおぼっちゃまくんの件が、アニメ業界を含むマスコミなど世間でそれほど話題にならないのは単に「二匹目のドジョウ」だからです。
大はしゃぎしているのは原作者であるよしりんだけであり、今回の再アニメ化の件を検索してもヒットするのは小林よしりんのブログ記事ぐらいのものです。
折しも「昭和50年男」という雑誌の7月号に、件のハットリくん再アニメ化のエピソードが載っておりました。
記事を読んだところ、2012年から共同制作が始まり、脚本を日本で作り、作画などをインドに任せるというロールモデルが出来上がっています。
「日本でも放送する前提だったから脚本は日本語で日本向けに書くわけだけど、作画とかそういったところはインドに任せる」と記事にはありました。
そうして実際にインド版ハットリくんは日本でも円盤が売られ、今ではYouTubeで観ることも出来ますが、果たしてその作品が日本国内でどのような評価を受けているのでしょうか。
小林よしりんは世界戦略などと大風呂敷を広げていますが、鬼滅やチェンソーマン、新海誠やTHE FIRST SLAM DUNKのようなをクオリティを期待出来ますか?
目先の小銭稼ぎの為の商品化はアーティストとしての矜持を腐らせないか心配します。
まあすでに腐り切っているのに、それを誤魔化す為の言い訳ばかり羅列しているのが現状でしょう。
笑う。
あと、アニメのスタッフにしてみたら、すでに現役とは言い難い原作者が脚本に口を出して来て、つまらないプロットを会議の場に持って来て、くだくだと説明してくるのは迷惑以外のなにものでもないでしょうね。
愛想笑いで口角を上げるのも大変でしょう。
悲しいことだよ。
《わしが作ったプロット3本を読みながら説明したのは、「可笑しみ」を伝えるためだ。》
《アニメ『おぼっちゃまくん』の脚本家のみなさんへ。
御坊家で雇っている「お助け軍団」の性格付けについて、説明しておきます。》
この記事へのコメント
インド版おぼっちゃまくんがブログやTwitterで
話題になっているのを目にしたので思ったことを。
近年はるろうに剣心や悪魔くんなど昭和~平成の
アニメ黄金時代の作品のリメイクや続編が新旧アニメファンを
賑わせる時代ですが、そんな時代にもかかわらず、
おぼっちゃまくんが国内で話題にならなかったのは
下品な作風を許さない時代の変化だけでなくファンからの需要や要望が
やはり少なかったのではないかと思わざるを得ません。
それはゴー宣道場の現幹部や門下生の方々にも言えて、
彼らのどれだけが漫画家小林よしのりの作品に目を通し、
論じる(単なる翼賛でなく)ができるでしょうか。
それもこれも自分の承認欲求ありきの人物しか
幹部・門下生に残ってないのでしかたないのかもしれませんが……。
ニコニコ動画やyoutubeに溢れる
アニメや特撮・漫画の解説動画を見るにつれ、
そこに小林よしのりの漫画「おぼっちゃまくん」を専門に解説した
動画がろくにない状況を見るにつけ、
時代を超えて話題になったり蘇ったりする作品と
消えていく作品の違いはなんなのかと最近は考えてしまいます。
※youtubeでかろうじて見つけた作品解説
東大快進撃
https://www.youtube.com/watch?v=ee7IiJGcinI
おぼっちゃまくん(再放送できない昭和漫画4選として)
https://www.youtube.com/watch?v=mY4ZViUY6xQ&t=125s
なお、同動画で再放送できないとされた
ブラックジャックと悪魔くんはリメイクや再アニメ化