カテゴリー「宗教」でベストセラー1位です!
愚鈍な大衆からイボナメクジ先生との愛称で親しまれて久しい小林よしりんですが、氏の最新作「愛子天皇論」というトンデモな怪作を皆さんちゃんとご予約しましたでしょうか。
もちろん私は予約などするがわけがありません。
なにしろそれは既に週刊SPA!に連載していたものをまとめたものであり、その内容はといえば名誉男性(?)の非実在女性という藁人形をこしらえていわゆる男系派を叩いて憂さ晴らししている浅ましいものであり、現在の皇統順位は男尊女卑を維持するために男系派が仕組んだ巨大な陰謀で、正統な後継者である敬宮内親王を皇太子にせねば日本は沈没すると無駄に危機感を煽るシロモノです。
そんな陰謀論者の妄想でしかないマンガ本を買うぐらいならば、五島勉の「ノストラダムスの大予言」かダン池田の「芸能界本日モ反省ノ色ナシ」でも買って読んだ方がマシです。
しかしこれはあくまで私の個人的な雑感であり、世間では「#愛子天皇論」で多いに盛り上がり、馬鹿売れして戦争論の夢再びってな感じになって小林よしりんの動向に注目が集まるよう願っています!
《このブログを書く直前の20:17現在「#愛子天皇論」がトレンド入り!
今日のお昼からずーっとトレンド入りです!
本当にすごい!》
ゴー宣道場総合プロデューサー氏はなにやら興奮してご自身の「おすすめトレンド」の画像を披露していらっしゃいますが、それは総合P氏が普段から論破祭などと称して皇室関連のツイートをしたり、その手の情報を検索した閲覧記録から生成されたあくまで「アナタ向けおすすめ」であり、世間一般のトレンドとはまったく関係ありません。
おそらくお仲間である公論戦士たちも総合P氏のブログを読んで、それぞれ所有している端末で確認し、「本当だ! 愛子天皇論がトレンド入りしてる! やったー! 我々の大勝利だ! 大躍進だ!」と咽び泣きながら創価歓喜の凱歌を大合唱しているでしょうから、そこに水を差すようで申し訳ありませんが、悲しいかなまだトレンド入りはしていません。
それなのに公式ブログで「トレンド入りした」というのは虚偽報告に当たります。
誠実な市民運動ならばすぐに撤回すべきだと思います。
デマでもなんでもいいから自分たちの都合の良いよう情報など捻じ曲げても構わないとお思いならばどうぞご自由に。
《現在、Amazonにてカテゴリー「宗教」でベストセラー1位です!!》
「コミック・マンガ」部門で勝負しないのは仕方がないとして、せめて「政治」や「哲学」や「批評」のランキングを発表すべきでしょうに、よりにもよって宗教のカテゴリーで紹介するのは笑わせに来ているのでしょうか?
もしかして大川隆法や池田大作の枠を狙っているんですか?
しかし人間革命や太陽の法に比べるとゴーマニズム宣言はまだまだ足元にも及ばないでしょう。
とりあえずゴー宣道場は目下の目標としてはパナウェーブ研究所や法の華三法行あたりを目指して頑張れ!
この記事へのコメント
「男系天皇支持派というカルト集団が、女系天皇実現に反対して皇室の消滅を企んでいる。小林よしのりという尊皇の愛国者が、日本を救うために巨大な陰謀と戦っている」
というのが小林が作り出した陰謀論的な物語です。
小林が作った物語は、自分を反権威の正義の味方にして、相手側を巨悪と見なして醜悪化するというワンパターンな手法です。彼は、旧ゴー宣以来の手法をそのまま皇位継承論争でも利用しているだけです。
ゴー宣が展開してきた物語はすでにマンネリ化していて、私のような元ファンからすれば「ああ、またこのやり方か」と思ってしまいます。しかも、小林がただの絵解き漫画家と化してしまった時点で、ストーリー漫画としての面白さは望むべくもありません。
小林は、高森明勅の受け売りや自分の主観をもとに、女系天皇イデオロギーの絵解き漫画を描いているだけです。
そもそも、国民の大半が関心を持っていない皇位継承論争を作品の題材にして、男系天皇支持派を歴史に残るレベルのとんでもない巨悪扱いにするのは無理があります。一般受けしないマニアックな題材を作品にしても、新規の読者を大量に獲得することはできません。
ファンサイト管理人を破門にした小林には分からないのでしょうけど、ゴー宣をバトル漫画として読んでいる読者だっているのです。
物語のパターンがマンネリ化している上に、新しく出てきた敵のスケールが小さいバトル漫画は読者に受けません。過去に小林が敵扱いしてきたオウムや厚生省や左派陣営やアメリカに比べると、男系天皇支持派は敵としてはスケールが小さすぎます。
それどころか、『愛子天皇論』シリーズは陰謀論の本としても中途半端です。小林が唱えている男系カルト陰謀論と違って、陰謀論系の本は地球規模の敵を想定した壮大な世界観を作っているのですからね。小林が本気で陰謀論の本を描くのなら、地球規模の敵を出してもっと壮大な世界観の物語を作るべきです。
陰謀論の本として読んでも中途半端で、物語として読んでも面白くないのが小林の『愛子天皇論』シリーズです。何よりも、『愛子天皇論』シリーズは言論漫画としても高く評価できる代物ではありません。
小林は漫画家としても言論人としてもすでに終わっていますし、陰謀論者としても三流でしかありません。
公論戦士とか 笑
お前らマジでヤバイぞ