改めて小林よしのりの性加害を告発する
以前にも取り上げたツイートではありますが、2020年1月11日にフラワーデモに参加された葉月蓮さんのレポートを以下に紹介します。
《昨年4月に初めて行われたフラワーデモには、私は一本の花も持てずに東京行幸通りにいました。
昨日は乗り換えの池袋で黄色いバラを買って行幸通りに立ちました。
迷いながらスピーチ希望の順番に加わり、壮絶な被害を伝えてくれる方々の話を聞きながら、やっぱり私の話で時間をとるのは失礼かも、と何度か止めようと思いましたが、思いきってスピーチしてきました。
スピーチメモの用意も間に合わず、録音もしなかったので、記憶を頼りにスピーチ内容を整理してツイしておきます。
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私は初体験がレイプになるところでした。(ギリギリのところで相手が諦めたので挿入がなかったというだけですが)
痴漢は何度もされました。(電車だけでなく、自転車に乗っていた時にもバイクの男にされたことがあります)
露出狂にもあいました。(酷いのは、空いた電車の向かい席で自慰をされたものです)
セクハラパワハラ、数えきれないほど受けました。
ただこういった加害行為を、当時の私は受けても仕方ないものと思ってました。
イヤだし許せない、でも女として生きていくなら、避けて通れないもの。
そう思っていたのは、社会がそうだったからです。諦めて受け入れるしかないものになっていたから。
今は、それらは全て許すことも諦めることも受け入れる必要のないことだと分かっています。
でも、まだまだ社会は完全にそうなっていない。
どこかで緩く性暴力を許容しようとする雰囲気がある。
それを許さない、変えたい、と今は思うようになりました。
そう思うようになったのはきっかけがありました。
ひとつは子供が出来たこと。
私が受けた仕打ちを子供がされたら?
それほもう絶対に許さないし、そんな目にあってほしくもない。
だとしたら、それは自分も許さなくていいことだし、誰の身にも起こってはならないことだから。
もうひとつは、ある漫画家さんに性行為を求められたこと。
私はその漫画家さんが主宰するイベントに参加してました。イベントに毎回参加するコミュニティに入って5年ほどいました。
ある時、その人に頼まれたんです。
「自分は最近、男性機能が思うようにならない。年のせいでもう終わりなのか、ただ相手の問題なのかもしれない。このまま終わってしまうのかどうか試させてほしい」と。
それを私は承諾してしまいました。断れませんでした。どこかでいい方へ考えてもいました。
たんに言うことを聞きそうだからではなく、私自身を見て、ちゃんとした人間関係を持つつもりなんだと。
結局はそれだけでした。
そして、その漫画家さんは私をコミュニティから切り離して、デマまで使って私を悪者に仕立てました。(今となっては、最初から私はただの女体扱いでしかなかったのは明らかです)
私は私の人格(人権)を否定する行為を、黙って許すしかないのか? と。
それは絶対に嫌です。
去年、Twitterで発信していくことを決めました。
その漫画家さんの支持者からセカンドレイプも受けました。
でも、社会の性暴力を許さないために自分に出来ることをしていくということも含めて、何か自分に手応えを感じられるまでは発信を続けていこうと思っています。
ありがとうございました。
***
フラワーデモ東京終了後、帰りがけに運営の方にお礼を言おうと思ったら、逆に「お話ありがとうございました。頑張って下さい」と労って下さいました。
ずっとスピーカーの隣で立って進行して下さってた方、お名前伺うのも忘れてしまいましたが……
本当にありがとうございました。》(葉月蓮さん)
《「ある漫画家さん」とは小林よしのりのことです。
主宰するイベントとは「ゴー宣道場」のことで、2012年11月から2018年6月まで"門弟"に登録されていました。
(申し込みをしなくても参加できる制度に登録すると"門弟"となりましたが、現在は呼称や制度が変わっているようです)》(葉月蓮さん)
葉月蓮さんがフラワーデモで勇気を振り絞ってスピーチしたことについて、小林よしのり及びゴー宣道場側は表向き無反応で知らん顔を決め込んでいましたが、道場メーリングリストというクローズドな空間で悪口雑言を並べており、それを見かねた道場参加者(門下生)から情報がリークされました。
道場メーリングリストに書かれた葉月蓮さんへの中傷について、小林よしのりはその詳細を隠したままべた褒めしました。
自分の加害行為をなかったことにする為に単なる誹謗中傷を絶賛したわけです。
《メーリス内でケロ坊が書いたアンチ分析は、あまりにリアルで事実そのまんまなので、一般公開はできない。》
以下に葉月蓮さんの反論を紹介します。
《ケロ坊氏は私のツイートを読んだんでしょうか?
だとしたら、よほどリテラシーが無いか、小林よしのりに都合がよい(と氏が考える)方向に印象操作していると思うしかありません。
小林もそうですが、何故このような際に反論先を提示しないのでしょうか?
私が1月11日のフラワーデモに参加した際にスピーチした内容を読んで頂ければ分かるとおり、私のスピーチのメインは小林よしのりからの人権侵害ではありません。
『後になって』から、フラワーデモで「ある漫画家」としたのは小林よしのりだとツイートしたことを『被害が妄想』であることの根拠としてらっしゃいますが、これもまた私のツイートをきちんと理解されていないからでしょう。
フラワーデモは、性被害を受けた方々が自身の被害を#metooすることで、デモの主旨への連帯を示す側面があります。
警察へ被害を届けるのとは違い、加害者個々を糾弾するためのデモではないのです。
むしろフラワーデモで加害者の実名を挙げる必要がないのです。
ケロ坊氏は私の覚えている限りでは、フェミニズムに理解なく、女性問題にも冷淡でした。
だからといって、フラワーデモがどのような運動かもろくに調べもせず、私を中傷するために利用した上、フラワーデモそのものを貶める発言は許せません。
『被害自体が妄想』かどうかは、小林よしのり自身がよく知っているでしょう。
今のところ否定しているようですが、そのためにシンパがこうやって二次被害を行うことになり、ますます「認めたら死ぬ病」を重くしていくだけです。
私は「事実」を公言しているだけで、後ろめたいことはありません。
『ファンクラブであり、それが裏切られた』とは意味不明な文章です。
私はゴー宣道場で「自分の頭で考えろ」と学びました。自分の知識や経験、感覚をもって考えていき、小林よしのりの言説にはついていけなくなりました。
『裏切られたから』とは、何を根拠とされているのでしょう?
私は小林よしのりの、とくに女性問題への考え方を肯定できません。ですから門弟であった最後の半年は、辞めるタイミングをはかってほぼ沈黙していました。
なぜさっさと辞めなかったのか?
ケロ坊氏も一因となった、Mさんなどの退会された後の門弟のやりようを見ていたからです。
いくら退会してしまえば目に入らないと分かっていても、いわれのない誹謗中傷をされると分かっていて、退会を申し出るほどの気力が、あの頃の私にはありませんでした。
なので門弟期限切れで登録を解除されたことそのものに異論はありません。その際の不誠実なやり方には疑問を持ちましたが。
ケロ坊氏に申し上げたいのは、私も鷲ヲともさんも、『何でもでっち上げる暴挙』になど出ていません。
全て自分たちに起こった事実に基づいて、小林よしのりのデマ、不誠実さを批判しているだけです。
私たちを「アンチ」と呼ぶのは勝手ですが、しかるべき対処さえすれば批判も何もされずに済んだことを取るに足らないアンチの言い分とする事で、ますます解決から遠ざける行為であることと指摘しておきます。
だいたい当事者とまるで接点のない氏に、どれだけの的を射た分析が出来るものか、少し考えればお分かりになりませんか?
こちらとしては「雉も鳴かずば射たれまいに」という心境です。
どんなに小林よしのりが伊藤詩織さんを擁護しても、その理解は薄っぺらいものだとしか思えない。》(葉月蓮さん)
《フラワーデモで、壮絶な性被害を語って下さる方々のお話を聞きながら、「私くらいのことを伝える意味なんてあるのかな?」なんて葛藤は、セカンドレイプされるまでもなく、自分自身が一番考えたよ。
世の中には、どうして人間に対してそんなことが出来るんだ?と思うようなことをする人間がいて、その犠牲になった人が確実に存在していて、その被害の苦しみは果てを知らない。
何も言えなくなってもおかしくない、そんな中で、「こんな被害はもう無くしたい」と伝えてくれる方々がいる。
私は、「私くらいのこと」が最低最悪のレベルにならなきゃいけないんだ、と思うようになった。これまでずっと、
「セクハラくらい笑ってかわせるのがデキる女」
「痴漢や露出狂は男の性欲で仕方ない」
「やるだけが目的だと見抜けない方が悪い」
そうやって黙らされてきたこと全て、黙る必要なんかないんだと。
もう黙らないし、黙らせるような価値観は拒否していく。
「#性被害者のその後」のタグで、苦しみを吐露していく人が、これから1人でも少なくなるように。
「お前なんかが被害者ヅラすんじゃねぇ」と言ってくるヤツが理解できないうちに、世の中は変わる、絶対。》(葉月蓮さん)
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