目的は手段を浄化する

なんだかよく分からないコメントが届いていて、対処に困っています。

本日「目的は手段を浄化する」という、とんでもない発言をされた方がいましたね。この方ならば、イボ道場を手放しに賞賛されるのではないでしょうか?また、2・26事件についても…
これは西山事件への某記者の論評の一部でしたが、鷲ヲさんならばスルーしておけない内容だと思いますので、何かしらのコメントを期待しております。》(購読者の子さん)

この「目的は手段を浄化する」というのは朝日新聞の記者がツイートしたものであるようですが、どうしてこれについて私がスルーしておけない内容と仰るのかがよく分かりません。
DA46D7AC-DE9C-4B28-BCF3-84DF7D17D7EB.jpg

「目的が手段を浄化する」なんて、まるでオウム真理教や創価学会みたいな考え方をする人だなぁぐらいの感想しかありませんが。
私は朝日の記者には関心はないので、このツイート自体も購読者の子さんのコメントに対応するためについさっき検索して知ったぐらいです。
こんな朝日の木端記者のしょうもない発言など知ったところで「知らんがな」とスルーしたいのですが、購読者の子さんはどうして私が「スルーしてはおけない内容」などと思われたのでしょうか?

当方ブログはあくまでイボナメクジこと小林よしのり周辺についての批評や告発、またウォッチ報告を主眼に置いており、別に私自身の政治的主張をする場でもなければ、あらゆる社会問題について私個人の見解を開陳する場でもありません。
そのことをご理解いただけたら幸いです。

さて、では、前回に引き続き葉月蓮さんの告発ツイートを以下に紹介します。
722E789F-457A-4DF1-9730-38066C1E7257.jpg
まさかこれが伊藤詩織さんの民事裁判の傍聴に臨む態度なのか。
あり得ないだろう…》(葉月蓮さん)

絶句する葉月蓮さんに対して、エキノコックスこと泉美木蘭は「目的は手段を浄化する」よろしく、「裁判経過をライジングで連載しているという崇高な目的があるのだから多少の悪ふざけという手段は浄化されるでしょ」と思っているのかもしれません。
「ちょっとしたおふざけも許してくれないなんて息苦しくてたまんなーい」と嘲笑している可能性もなきにしもあらず。

詩織さんの被害を何だと思ってるんだろう。作家の感性だとはとても思えない。》(葉月蓮さん)
このちょっと間の悪い朝の日記風な文章が、ただ目当ての映画を観れなかったとか、待ち合わせを勘違いして帰るはめになったとかいう状況なら、ラインのタイムラインでもFacebookでもTwitterでも、それこそゴー宣道場ブログにでも、どうぞどこにでもアップして笑いを誘って下さいと思うよ。
でもこれは違う。
性犯罪被害にあった、伊藤詩織さんの民事裁判の傍聴を希望(!)して出かけた際の心情だというのだ。
加害者本人と対峙せねばならなかった詩織さんの裁判の!
泉美木蘭が自身のこっけいさを切り売りするのは勝手だ。それが作品として通用するならそれだけの器量があるということだろう。
ただ、その内容がすべて、自身の望むとおりの評価になると思ったら大間違いだ。
この、明らかに不遜で不真面目で他人事な感覚で、泉美木蘭が何に臨もうとしていたのか?
これを見た人間が、泉美木蘭という「作家」の人間性をどう捉えるか?
不特定多数の目に触れる場に晒す前に、慮る理性もなかったのか。
泉美木蘭という「作家」のファンならなおさら、その事態を把握できない異常さを心配するべきではないか?
こんなユニークでも何でもない、笑えない文章を持ち上げておだてあげるのが道場流なのは百も承知だが、
だ か ら 才 能 が 腐 っ て い く ん だ よ
は言っておく。

数年前ライジングに寄稿された泉美木蘭のルポルタージュを読んだ。
震災から数年、フクシマの立ち入り警戒地域をルポした、自身の手による写真も併せた記事。
平凡で単調なルポだった。
それが胸を打った。
そこにある「事実」が、すっと頭に入った。
そういうものが書ける人間だった。
全力を出さずにこなす仕事で喜ばれる場所があるうちはいい。
そんな場所、長くは持たないし、そんなところで力を腐らせた人間が、次の場所を得るのは難しい。
クリエイターとファンが馴れ合い、作品を私物化していくように堕ちていく、昔からいろんなジャンルで起こってきたことだ。》(葉月蓮さん)

この記事へのコメント