まるで成長しない小林よしのり
週末、関東に大雪警報があった日でしたか、LINEにイボナメクジこと小林よしのりのマンガ(週刊SPA!連載中ゴーマニズム宣言)直近2回分の内容が情報提供されました。
情報提供者はその内容へのツッコミを期待して、毎度毎度このようにゴーマニズム宣言を送信してくるのですが、正直な話まったく読む気が起きずにここのところずっとスルーし続けていました。
しかし折角情報提供をしてくれているのにその善意を無駄にするのも申し訳ないので、今回はちゃんと読んでみました。
一読して、「これ誰得なの? どこに需要があるの?」としか思えず、それこそ相手にするのも馬鹿らしいと呆れさせたい為に描いているのかと勘繰りたくなるぐらいです。
思想云々、イデオロギー云々を抜きに、ただマンガとしてまったく面白くない。
しかしどんなにそのように指摘したところで、「アンチは知性が劣化しているから、わしの作品の面白さを理解できないのだ」と強弁して都合の悪い感想には耳を塞ぐだけなのでしょう。
しかし不思議なことですが、私がこれは面白いと思ったマンガは世間のマンガ読みの皆さんもやはり評価しており、私が特別マンガへの理解が乏しいわけではないようです。
ちなみに去年読んで面白かったマンガを幾つか挙げておきましょう。
相原コージ『うつ病になってマンガが描けなくなりました 発病編』
原作石川浩司/漫画原田高夕己『「たま」という船に乗っていたさよなら人類編』
岩浪れんじ『コーポ・ア・コーポ』
岡田索雲『ようきなやつら』
鯨庭『言葉の獣』
そして私が去年一番心に響いたマンガは次の作品です。
これらの作品とイボナメクジ漫画を比較すること自体が無意味でありますが、少なくとも私はそれなりに面白いマンガや優れたマンガを判断することが出来ている証明にはなるでしょう。
私はいわゆるマンガマニアやマンガ通、マンガ読みとは違い、年間に読むマンガはそれほど多くはありません。
だからおそらくは上に紹介した以外にも去年発表されたマンガで面白い作品はまだまだあることでしょう。
そんな素晴らしいマンガがたくさんあるなかで、わざわざ面白くもない上に有害でしかないゴーマニズム宣言など読む時間など誰にもありません。
さて、マンガ作品としてまったく面白くもないゴーマニズム宣言でありますが、では思想的な側面から見て価値があるものなのかと問われれば、無価値のゴミクズであると断言します。
まさにケツヲフクカミニモナリャシネってヤツです。
また論壇の議論の体を成しているのかといえば、毎度のことながら幼稚な中学生の屁理屈のレベルにさえ達していません。
現在は皇統について連載しているようで、イボが「男系固執派」と呼んでいる連中への恨み節を垂れ流しているのですが、論敵を戯画化していると言えば聞こえは良いですが、何のことはないまたぞろ勝手に藁人形をこしらえて、それを相手に論破するスーパーマンな自分を活躍させるという単なる自慰行為を晒しているのです。
これは今までずっとやってきたインチキな手口です。
イボナメクジこと小林よしのりは初期ゴー宣からずっとこれをやってきただけであり、まるで成長していないのです。
ゴーマニズム宣言というマンガの中だけでは無敵のスーパーマンになれる小林よしのり。
相手を圧倒することが出来るのは自分のマンガの中だけであり、実際に面と向かっての議論となるとキョドリ倒して何も言えなくなってしまうのです。
古くからの読者ならばお馴染みの光景ですが、朝ナマに出演した時などほとんど発言出来ずに惨敗していました。
作家山田詠美と対談した時もまともに反論出来ずに、あとでマンガの中で見苦しい言い訳をしていました。
この言い訳は共感性羞恥で身悶えします。
単に言い負かされただけなのに、「女相手にわしが本気になるわけないやろ。わしが本気を出したら山田詠美は傷ついて泣いちゃうに決まってんじゃん。男が女をいじめるわけにはいかないからねぇ」と言わんばかりのクソみっともなさ。
ただクソみっともないだけならば、まあ笑ってもいられますが、今は卑怯と卑劣さまで加わっているのですから目も当てられません。
男系派の女性キャラをこしらえて、叩くのに都合の良い極論を言わせて、それをあたかも論破して勝利宣言をする小林よしりん。
なんとも哀れな自己陶酔です。
70近い爺さんがそんなことしてるのって、かなり恥ずかしいっす。
ここまで来ると気の毒過ぎてツッコミを入れる気も失せる私の気持ちも分かるでしょ?
この記事へのコメント
それは少しわかる気もするんです。
でも今一番ゴー宣カルト道場の馬鹿さ加減が発揮されているのは皇室の話題だと思います。
目も当てられない悲惨な有り様ですが、大丈夫でしょうか。
ウォッチしがいがありますね。
思考することをやめて全体主義に陥った団体は見るも無惨です。行くも地獄戻るも地獄ですね。