皇統は現状維持は問題か⁉︎
いわゆる「皇統問題」について素朴な疑問を書いてみたいと思います。
イボナメクジとその仲間たちは「愛子さまを天皇に」の合い言葉の下、女系天皇容認を訴えて、また「女性宮家」を創設し、血のストックを確保せよと主張しています。
一方、圧倒的多数の保守派の論客たちは男系継承護持を支持し、そのなかには皇統の安定継承の為には「旧宮家の皇籍復帰」を提案し、それによって血のストックを確保出来ると主張しています。
つまり男系継承護持派も女系継承容認派も共に皇位継承者が不足しており、皇統は極めて不安定な状況にあるという思いは一致しているわけです。
要はお互い皇室の弥栄を祈る尊皇心を持っているわけであり、そこまでいがみ合い、罵り合う必要などない筈です。
私などは彼ら尊皇家たちとは違い、皇統にさして関心もない為か、別に現状維持で構わないのではないかと思ってしまいます。
皇室を想う方々にとってはそんな私の意見など断じて聞き入れることは出来ない愚論として非難されるかもしれませんが、上皇陛下が退位される数年前、平成21年の会見で「将来の皇室の在り方については皇太子とそれを支える秋篠宮の考えが尊重されることが重要と思います」と仰り、同年、秋篠宮殿下は「国費負担という点から見ますと皇族の数が少ないというのは私は決して悪いことではないというふうに思います」と仰られています。
要するにそれは皇族の減少は皇統の危機ではなく、ごく自然なことであり、殊更に騒ぐ問題ではないということなのではないでしょうか。
秋篠宮家の長女である小室眞子さんはいわゆる婚約会見で次のように述べました。
「幼い頃より結婚をするときは皇族の立場を離れるときであるという意識を持って過ごしてきました」
この言葉一つで「女性宮家創設」という案は女性皇族のお気持ちに反するものであり、彼女らの天賦人権を尊重するのならば、即時却下すべき愚策であったと分かります。
かつてイボ道場でラッキースケベ師範タカモリなる事情通気取りが、「眞子さまと佳子さまは悠仁さまを独りぼっちにするわけにはいかないという思いから、今の制度のまま皇室典範を改正しないのならば生涯結婚しないという御覚悟でいらっしゃる」などというデマを平然と垂れ流していました。
しかし実際にはそんなことはなく、幼い頃より結婚したら皇室を離れる時だと教えられ、そうして女性宮家創設の案が話し合われている真っ最中に逃げるように結婚を急ぎました。
更にわざわざ「幼い頃より結婚をするときは皇族の立場を離れるときである」と発言することは単に自分のためだけではなく、妹の佳子内親王や従姉妹にあたる敬宮内親王もまた同じ気持ちであると訴えているようにも見えます。
彼女らの気持ちを踏み躙るように勝手に「女性宮家創設」などと議論し、皇室に縛りつけようとしてくれるな。
そう訴えていると受け取るべきなのではないでしょうか?
同じ理由から旧宮家の皇籍復帰も少々強引な無理のある案であります。
イボナメクジは女性が輝く時代を迎える為には男尊女卑思考はいけないので、男女の区別をせずに長子優先で直系継承すべきであり、だから「愛子さまを皇太子に」と言っており、一部の頭の足りないリベラルもそのようなことを主張しております。
イボナメクジがマヌケ野郎なのは今に始まったことではないので放っておくとして、一部リベラル(香山リカとか町山智浩とか)が、「今の時代は男女同権なのだから愛子ちゃんを差し置いて悠仁クンに皇位継承権があるのは男尊女卑であり陋習ダヨ」という馬鹿丸出しの認識を披露して、「だから女系天皇はアリ」としています。
イボナメクジは「愛子さまが天皇になったら女性が輝く時代が来るから世のフェミニストも賛成すべきだ」と主張しますが、フェミニズムは家父長制に否定的であるのですから、天皇が女性になろうがなんだろうが、イエ制度や家父長制の権化である皇室の存在を認めるわけがないでしょう。
あまりに頭が悪すぎで、女系天皇容認のいわゆる女系派は単に皇室を解体したいだけなのではと邪推したくなります。
さて、ここまで書いて、やはり私は「現状維持で構わないのではないか」という立場にあります。
かつてイボ道場の門弟でもあり、男系継承を支持する牛タンメガネ(shinkimu)さんや同じく既に道場を離脱した元門弟で女系派のトゥナイト2さん(仮名)などは私の意見は聞くに値しないものであると一笑にふすかもしれません。
また、現在道場に参加している門下生の方々でも良いですし、男系派と呼ばれている方々でも良いですが、現状維持の何が悪いのかご意見をお寄せいただけたら幸いです。
この記事へのコメント
思えば2006年、あと少しで長子相続=愛子皇太子が誕生するはずでした。しかし、NHKの橋口和人による「紀子さまご懐妊」報道が全てをぶっ壊しました。
ブログ主様も小林村の住人も知っているでしょうが、川島紀子の実家は極左・朝日新聞・在日勢力が蠢いています。(もっとも、お恥ずかしいのですが男系固執論者と統一協会がここまでズブズブだったという事実は、安倍晋三が殺されるまで僕は本当に知りませんでした)
ここ数年のよしりんの「私」的発言の酷さは「公」を踏みにじるものばかりです。但し、だからと言って「愛子皇太子」「愛子天皇」まで否定するのは間違っていると僕は思います。
まあ、しかし、小林村も結局は正田美智子・川島紀子という平民女に上手く利用されているだけだと僕は思います(川島紀子に生命倫理違反妊娠を頼んだのは正田美智子です。そんな粉屋の悪妻が愛子皇太子を望んでいる筈はない)
以前その可能性をライジングの質問コーナーに投稿しましたが無視されたことで(かなり重要な話と思います。皇族の自殺など、ほとんど前代未聞)「イボさんには本気で議論する気がないのでは?」と疑いはじめました。
これとは関係ありませんが、ブログの背景の「和服のひげおやじ」「よだれのおじさん」ありゃ誰だ?と調べ始めたのがここにたどり着いたキッカケです。
世の中、何が起こるかわかりません、の例。でしょうか。
ましてや愛子内親王ご本人が、ご自身皇太子になり天皇に即位するつもりなどまったくないでしょう。
ご両親である今上陛下にも皇后陛下にもそのつもりはないと思います。
万が一にもそんなことになったら、世論はさらに大紛糾、国を二分するような大変な事態になります。
おそらく愛子様は一生結婚できないでしょう。
そんな運命に巻き込まれてしまう愛子様の人生は不憫すぎます。
小林さんや高森さんはそういうことを少しは考えたことがあるのでしょうか。
つくづく思うのですが、所功さんのおっしゃる通り「今は幸いなことに悠仁様がいらっしゃる。時間に猶予はあるので、不測の事態について引き続き議論は続けて行きましょう」ということで、何がいけないのでしょうか。
何で今、ここで現状を無理やりリセットし、変更しなければならないのか。
何にもわからないでトンチンカンなことを言っている取り巻き連中はともかく、少なくとも高森さんや小林さんはご自身が何を仰っているのか、その結果どういう事態を招くかくらいのことは想像できるはずです。
それでもなお、「愛子天皇」をゴリ押ししようとする。
それは「公徳心」に基づくものなのか。
高森さんや小林さんの思惑がそこに基づいているものだとは到底思えません。
ここは問題視しなければならないと思います。
小林さんと高森さんに皇室の弥栄を祈る尊王心が本当にあるのかどうか。
このことすら最近では非常に疑問を感じるようになりました。
男系派の言う「旧宮家復帰」案というものもかなり無理のある方策だとは思います。
しかし、現状を変更し2000年続いてきた皇統の根本を覆すものではありません。
そこはほぼ革命思想に近い「女系天皇論」とは大きな違いがあります。
これは、以前にも書いたことがあるのですが、吉田松陰の以下の言葉を思い出します。
以下引用いたします。
天照の神勅に、
日嗣之隆興
天壞無窮 と有之候所、
神勅相違なければ日本は未だ亡びず、
日本未だ亡びざれば、
正気重て発生の時は必ずある也、
只今の時勢に頓着するは
神勅を疑の罪軽からざる也。
(現代語訳)
天照大神の神勅には、
天皇を頂点とする我が日本の興隆は
天地に終わりなし、とある。
日本はいまだ滅びていません。
ならば、日本国が正気になるときは必ず来る。
ただいまの時勢に翻弄されるのは
天壌無窮の神勅を疑うということです。
それは、決して軽くない罪です。
2000年続く皇統がここで終わるなら、それはそこまでだったということですが、不思議とそうなる筈がないという何の根拠もない楽観的な展望が私にはあります。
吉田松陰の言うとおり、神勅相違なければ日本は滅びるはずがなく、それを疑い、今の時勢に翻弄されるのは、愚かな罪だと思うからです。
そして、この思想こそが保守思想の真髄だと思うのです。