男尊女卑に血の穢れ…それ、いつの時代ですか?
エキノコックス師範が山口真由の「血の穢れ」発言について、「小林よしのりライジング」というブロマガにて批判記事を書いたといいます。

《3. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第267回「男尊女卑に血の穢れ…それ、いつの時代ですか?」
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…話題の『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ/8月7日放送)「安定的な皇位継承とは?皇室と王室を考える!」を視聴した。なかでも、女性でありながら男尊女卑に加担する、典型的な“男系固執村”の村人と化した著名女性、倉田真由美、山口真由の両氏について書いておきたい。男尊女卑感覚や血に対する“穢れ”思想とは、そもそもいつの時代の感覚なのだろうか?》
しかし、その記事は全編有料であるためにどのような批判であるのか知る術がありません。
おそらく批判された山口真由もエキノコックスから批判されていることはまったく知らないでしょう。
クローズドな場所での批判は単なる陰口にしかならないので、せめて批判した相手には記事の内容を伝えるべきなのではないでしょうか?
男尊女卑については「シナ由来」というのをイボは繰り返し述べているので、どうせ儒教やら律令制の影響が云々と分かったようなことを述べているのでしょうが、伝統とはその字義通りの意味であり、歴史の積み重ねであります。
飛鳥・奈良の時代に大陸から伝来した文化の影響で家父長制になったのだから、それ以前は男女同権であり、だから日本には本来男尊女卑の感覚はなかったなどというファンタジーを語っているのでしょう。しかしそれは伝統とは呼びません。
それを伝統と呼ぶのならば、現在の皇室は伝統ではないということであり、「そんなものに価値はないので解体すべき」という「極左の主張」に正当性を与えることになりまんがなでございます。
そして最も尊ぶべき伝統は原始時代のはじめ人間ギャートルズの暮らしぶりという事になるやんけざんす。ドテチン。
《私は山口真由の「血の穢れ」発言にびっくりしたので、それから毎日少しずつ「血の穢れ」の歴史を調べていて、お盆は、室町時代の謎の月経カルトに行き当たり、「うわあ……」という顔になって、スゴイ宗教画を眺めてすごしていた。》
《高森先生と古事記の解説動画をやったり、地元にいた時、斎宮の博物館でデートしたりした体験が、自然に合体した内容になった。それにしても資料確認って、すごく便利になってるな。》
《ただ、ある程度、古典、古語、古文、漢字にふれてないと、せっかくデジタル化しておいても、読んで紐解ける人がいなくなりそうだ。》
相変わらず逆立ちしてもヘタクソな文章で読んでいると頭の頭痛に痛みが走り、「うわあ……」という顔になってこっちまで知能が低下しそうになりますが、何故か自信満々のエキノコックスはあたかも古典・古語・古文・漢字(漢文?)をすべてマスターしているかのような大口を叩いていて共感性羞恥を誘います。
お前はニコ・ロビンか‼︎
というか、「うわあ……という顔になって」という小学低学年レベルの表現力でよく作家を名乗れますね。
その逆立ちした作家先生エキノコックス師範が言う室町時代の月経カルトというのは、ライジングコメント欄を見て分かりましたが、「血盆経」のことであるようです。
《「血盆経」という、仏教発祥の地であるインドの原典にはない、中国で作られたとされる「偽経」がある。この経典は、日本では室町時代に当たる15世紀以降から受容されるようになった。
「血盆経」は「女性は出産時に血を流すので、血の池地獄に落ちる」という、女性を穢れたものとして扱った上で、それを救済するという経典だ。》
《日本で編集されたものでは、生理の際の経血までもが女性の罪業とされていた。》
《そこから救われるには、「血盆経」に帰依しなくてはならない、ということだ。》
確かに現代でこのような主張をしていればそりゃカルト的であるかもしれませんが、室町時代の価値観で見ればそれはカルトと呼ばないでしょう。
「現代の価値観で過去の歴史を裁くな」というやつです。
血盆経がカルトならば、皇室の歴史、伝統、儀式は丸ごとすべてカルトに当てはまるじゃんすか。
加持祈祷、雨乞い、水垢離、忌籠り、陰陽道なんて、今現在マジに信じてやってる奴はカルトの入り口に立ってるようなものですぜ。
というか、今現在この血盆経の経典そっくりのブログを書いた自称作家がいるのを私は知っています。
そのブログは以下のサイトから見つけることが出来ます。
《小学生の夏休み、初潮を迎えた私は、そのグロテスクさと、自分がメスという生物であることのリアルさのようなものに衝撃を受けて、誰からもなんのタブー教育も受けないうちから、「これは、人前で大っぴらにすべきでないこと」という感覚を持ちました。》
《生理のグロテスクさ、決して想像して気分の良いものではない、羞恥心や嫌悪感を含む現象であることを自分で感じているから、そういった部分を男性にも女性にも想像されたくないし、他人が生理であることも、わざわざ開けっ広げて知らされたくないのです。どれだけ美人で素敵な人であっても、「いま生理なの」と知らされると、私は、途端にその人の、生き物・メスとしてのリアルさを想像して、幻滅してしまうのです。》
何と、エキノコックス師範は経血について一切教育を受けてもいないというのに、メスの本能から羞恥心と嫌悪感を覚え、隠すべき忌むべきものであると察したというのです。
その感覚は実に不合理であり非科学的です。
しかし経血は「血の穢れ」であるというのは人としての本能に組み込まれていると主張するエキノコックス師範がどうして山口真由の「血の穢れ」発言にびっくりしたのでしょうか。
実に不可解です。
ちなみに、エキノコックスが月経について羞恥心と嫌悪感を含む現象、つまりは血の穢れであると本能で悟ったことについて絶賛したマンガ家がいます。そう、我らがイボナメクジ先生です。
《そのあまりにも直球の書きっぷり、女性の「生理」という現象の理性で捉えられない感覚を、グロテスクと表現する大胆さは、完全に作家の感性でしょう。
男で言えば制御できない「性欲」が、女性には理解不能だから、慰安婦問題で女性の不快感を掻き立てるのでしょうし、女の「生理」という現象も、本来、男にはもっと理解不能の現象です。
そして女性が自分の身に起こっている現象であっても、人間の理性を超えたあまりにも不条理で、拒否反応の強いものであろうことは、少しは想像がつきます。》
《そういうある意味、神聖な領域について、公共空間で平然と話す勇気がありません。》
《女は生命の根源と繋がっているから、たかが理性で封印するのはもったいないとわしは思いますね。》
一応ツッコミを入れておきますが、月経なんて単なる生理現象であり、霊的な体験でもないし、神聖な超常現象でもありません。医学的にすべて説明がつくものに過ぎません。
しかし女性の月経の対置として男性の性欲を持ち出すイボナメクジ、マジきめぇな。
性欲なんて女にもあるし、その欲望を制御出来ないか否かは男女問わず個人差があるでしょうよ。
ゲロキモすぎる。
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