血穢というタブー

お盆休みということで始まった「#論破祭り」でありますが、Twitterのトレンドにも一瞬上がったとかで、イボナメクジはテンションぶち上がりのご様子でなによりです。

「論破祭り」がわしの予想をはるかに上回る効果を出していて、やっと光を見た思いだ。
「論破祭り」は燎原の炎のように拡がっていった。誰もが自分の言葉で論破できるのだ!暗雲垂れ込めた中に一条の光が差した。二条、三条と光が差し込んでくる感覚だ。わし一人じゃない。みんながやってくれるのだ。》

もはや自分がカルトの教祖じみたことを書いている意識すらないのでしょうが、この煽り方は典型的なカルト宗教の手口です。
教祖が明確な指示を出さずに、「希望に満ちた御言葉」を発してただ匂わせるだけ。それを察した信者が実行に移すというヤツです。

さて、前回の続きを書きましょう。
「血の穢れ」発言をした山口真由について、イボ道場が「女の敵は女」とし、全力で叩いています。
自称ジャーナリストのパンダーウーマンは次のようなブログをあげました。

体温39.3℃。おそらく人生で最高値だ。 寒気が止まらない。薬を飲んでずっと寝ていたら、36.8℃まで下がった。が、今度は薬で胃腸が荒れたせいか、激しい下痢に見舞われた。大量の脂汗を流しながら、トイレにこもる。う、うううう、竹田はこれを味噌汁に入れるのかあ・・・。朝っぱらから、きたねーなッと思った皆さん、つっこみは竹田恒泰に入れてください。「味噌汁にうんこが入っている」と言ったのは竹田です。
そんな竹田の本を読んで鵜呑みにしているのが山口真由。
女性が女帝として立った場合には、1カ月の内の、いくばくかを血の穢れがあるために祭祀ができないという状態に置かれると考えると、やっぱりその男子を優先するというのは、いまだに一定の合理性があるんじゃないかと思うんですけれど。
女には「血の穢れ」があるから天皇になれない?じゃあ古代の女性天皇はどうしていたのか。女なら自分に照らし合わせて考えてみなきゃ。自分の生理は「穢れ」か? そんなこと、今まで一度でも本気で思ったことあるか?尊い命を生み出すのに必要な生理現象を「穢れ」などと忌避するのは非現実的である。因習である。非合理的である。》

私個人の考えを申せば、月経を穢れとする考え方には首を傾げるものがありますが、しかし月経をそのように捉えてきたのが皇室の歴史です。
人の死や女性の月経などを不浄なものであるとして忌み、宮中祭祀の際に遠ざけてきたのが神道であります。
まさしくそれは非合理的なものですが、ならば祭祀そのものもまた非合理でしょう。
ならば祭祀などすべて廃止すべきと訴えるのがスジです。
パンダーウーマンは生理の時でも宮中に入ってヨシとの主張のようですが、それは道場の統一見解なのでしょうか?
イボりんは以前には西洋医学に頼り、薬物を用いて月経を抑えるなりして宮中祭祀に当たるべしと、まるで天皇をアスリートか何かと思っているような発言をしていたと記憶しています。
つまり当時のイボナメクジは結局、生理中は宮中に入ってはダメだと考えていたわけです。
今は「多い日も安心」として生理中であっても女性皇族は代理など立てずに宮中祭祀に参加すべしという考えに変わったのでしょうか?
考え方が変わったのならば、それをしっかりアナウンスしておいて欲しいものです。

パンダーウーマンは「自分の生理は穢れか? そんなこと、今まで一度でも本気で思ったことあるか?」と山口真由を責めていますが、貴女と一緒に道場喜び組をやっているエキノコックス師範は以前、次のようなブログを書いていましたよ。

門弟MLに現在投稿されている女性からの意見の要点をざっとまとめますと、
◎「いま生理なのよね」とオープンにできる社会であるべき
◎日本は伝統的に、出産や生理をタブー視してきた。
◎「生理タブー」に女性が加担することによって、日本社会では女性の苦しみが封印されているのではないか。》
私は同じ女性の立場ですが、さきほどMLでこういった意見を読んで、非常に戸惑いました。まず、自分が生理であることを社会に向けてオープンにしたいという感覚が、まったく理解できないからです。
小学生の夏休み、初潮を迎えた私は、そのグロテスクさと、自分がメスという生物であることのリアルさのようなものに衝撃を受けて、誰からもなんのタブー教育も受けないうちから、「これは、人前で大っぴらにすべきでないこと」という感覚を持ちました。
生理のグロテスクさ、決して想像して気分の良いものではない、羞恥心や嫌悪感を含む現象であることを自分で感じている
どれだけ美人で素敵な人であっても、「いま生理なの」と知らされると、私は、途端にその人の、生き物・メスとしてのリアルさを想像して、幻滅してしまうのです。
「この泥まみれ、血まみれの私のことも受け入れてちょうだいよ!」と言っているように受け取られてしまう場合もあるかもしれません。

さすがに山口真由もここまで極端に月経に羞恥心や嫌悪感を抱いてはいないでしょう。
月経は忌むべき不浄なもの、ケガレであるからタブー視する。それをオープンにするのは恥ずべきことという感覚を持つエキノコックス師範。
それは血の穢れだから隠すべきものと言っているのと同じです。
そのエキノコックス師範の考え方について、イボナメクジは女性として自然なものであり、それは本能とまで言ってのけていたのですが、一体いつその考えを改めたのでしょうか?
イボナメクジとエキノコックスに山口真由を非難する資格はないのでは?


さて、この件も含め、論破祭りについてはまだまだツッコミを入れていきますが、しばしお待ちを。
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